特別な1年のシーズンが始まる
通常より約3か月遅れ、日本FUTSALのTOPリーグFリーグがいよいよ開幕する。
9月1日のRODA Instagram アカウントのInsta LIVEは観てくれただろうか?
今シーズンよりF1に舞台を移す、Y.S.C.C.横浜フットサルクラブ。前田監督に登場してもらい、今シーズンの展望や心意気を思いきり話していただいた。先ずはこの動画をご覧頂きたい。
同じ横浜をホームとするY.S.C.C.横浜とRODA、地元横浜から参戦するY.S.C.C.横浜を応援しないはずがない。
この特別な1年に開催されるFリーグ。今シーズンはどんなシーズンになるのだろうか?
早速前田監督のお話を元にREVIEWしてみよう!!
特別なシーズン概要
まずは特別な年となる今シーズンの概要からおさらいしてみよう。詳細はFリーグ公式サイトに先日UPされているので見てほしい。
Fリーグ2020-2021 大会概要のお知らせ(Fリーグ公式)
ポイントはいくつかある。
- プレーオフ無し
- ホーム&アウェイによる2回戦総当たり
- 昇格・降格は F1,F2で総当たり1回戦が実施でき、順位決定出来れば昇格・降格を実施する。1回戦総当たりが実施できなければリーグ戦成立要件を満たさなかったこととし、順位を決定せず昇格・降格は実施しない
- 新ルールの適用
- 新型コロナウィルス感染症特別措置ルールの適用(試合数が要件に満たさない場合は順位を決定しない)
絶対王者名古屋の壁をどう破るのか?
プレーオフがあった今までであれば、絶対的王者にリーグ戦では勝たなくてもプレーオフ圏内に入り、プレーオフという一発要素の強い形式で打倒名古屋という戦略が立てられるが、完全なるリーグ戦で絶対王者名古屋を倒し、更に他のチームにも全勝に近い形で勝たなければ優勝は出来ないだろう。それほど、各チームを阻む名古屋の壁。
前田監督はこう捉える。
前田監督:
まだ試合をしていないので名古屋さんの事を語るのはおこがましいのですが、名古屋さんは日本のチャンピオンであると同時にアジアのチャンピオンなので、日本一=アジア一というところがあるので僕らがどこまでやれるかは未知数です。
少しでも変えたいと思っているので、僕を見てくれれば分かるかもしれなんですが僕らは真っ向勝負で行こうと思っています。もしかしたら点差は離されてしまうかもしれないが、今シーズンのスローガンにもあるように【飾らず、ひたむきに】自分たちのフットサルっていうのを絶対王者の名古屋さんに挑もうと思っています。
新ルールについて
- ゴールクリアランス時、ゴレイロからペナルティエリア内の味方へパスを出してよくなる。
- キックイン時軸足がラインを割ってもいい。
- フリーキックの際、壁に1m以上近づいてはいけない。
など、細かいが実際のプレーになるとかなり最初のポジショニングなど、今までと異なるのではないかと予想される。このルール改正についてはどうだろうか?
前田監督:
戦術をもちろん練っている部分はありますが、実際新ルールでの公式戦で試合をしたことが無いので、実際には試合してみてからかなと。なので開幕戦が本当に大事になってくると思っています。ブロックの部分に対して厳しくなるのでどこまで当たっていいかというところが、試合を積んでどこまでOKなのかは本当に試合をやっていく中で経験値を積んでいくしかないかなと。
ただ、どこのチームも新ルールでやるのが初めてだと思うので順応するのが早いチームが有利になってくるかもしれないですね。
初のF1に臨むY.S.C.C.の見どころ
【飾らず、ひたむきに】を今シーズンのスローガンにするY.S.C.C.横浜フットサルクラブ。今シーズンの見どころを聞いた。
前田監督:
うちの選手たちはポテンシャルが高い選手ばかりなので、その選手たちの良さを全部出した戦術、ファー詰めやセットプレーなどもあるんですが、選手たちのストロングポイントを前面に出したフットサルをやりたいですし、そうじゃないと選手たちもやってて楽しいと思わないので。
個人的に選手には逃げてほしくないので、もし仕掛けてミスをしても、そのミスを仲間が次のチャンスに変えろ。と常々言っています。そうすればミスをしただけチャンスはやってくる。それだけアグレッシブに行きたいと思っています。
(MCの「ポジティブですよね。」という問いに)やっぱり僕の名前は前田なので(笑)やっぱりポジティブが性に合っています(笑)
前田さん的今後のFリーグは?
前田監督:
まだまだマイナースポーツだと思うんですけど、僕らのクラブとしてはマイナーであるが故にチャンスはあると思っていて、何かをやると目立つというのがあるので、このスポーツにはまだまだチャンスはあると思っています。
僕はこのスポーツにオリンピックになって欲しいと思っています。
僕らとしてはホームアリーナに3000人を集めたいと思っています。バスケのBリーグが既にその人数を集客しているんですが、それもすぐにできたわけでは無いので、各関係各所の皆様のご尽力で今があると思うので、僕らも横浜のBコルさん(※バスケットボールBリーグの横浜ビー・コルセアーズ)と手を組んだりして、このフットサルと言うスポーツがサッカーに追いつくかは分からないですが追いつくというよりはフットサルっていう一つの競技として、PLAYしている人口は物凄く多いが、観るスポーツとしてはまだまだだと思うので、僕らYSがエンタメ要素っていうんですかね、観てて面白い、観たい!お母さん、お父さんだったら子供にやらせたい!って思ってもらえるように地元横浜から頑張っています。
また、オリンピック種目になれば4年に1度俄然注目を浴びていくので皆で押し上げていきたいですね。昨シーズン引退した稲葉洸太郎がオリンピックへの道を模索しています。
Fリーグの未来
Fリーグ開幕当初から下部組織を持っているチームには、小学生から下部組織に入り、フットサルプロパーの選手がTOPに入るという良い循環が生まれている。フットサルとサッカーを経験してフットサルを選ぶ子供達が増えている事は、間違いなくFリーグの存在は大きいと思う。
しかし、年々セントラルの観客動員数が減っているという現実がある。だが、昨シーズンセントラル最終戦を見に行って感じたことがある。数年ぶりに生で観たセントラルは確かに人数が減っていた。しかし、各チームのサポーターと言われるコアなお客さんは増えているように感じた。東京開催だからなのかもしれないが、昔だったら応援席の2列くらいが声を出してユニフォームを着ていたコアなサポーターが少しいるな、、、という程度だったのが、、、昨シーズンはメインスタンドで言うと綺麗に半分と半分がチームカラーに染まっていた。
これは各チームが地域に根ざして地道に頑張っていた結果だと思う。
このコアなお客さんこそが全てであり、これからのFリーグが発展する源になる事は間違いない。
【飾らず、ひたむきに。】
Y.S.C.C.横浜フットサルクラブは初のF1に真っ向勝負で挑む。
前田監督は選手こそ最大のヒーローだと言う。選手ファーストであり、まさしくこのスローガンを体現する選手たち。
彼らは熱く、何より気持ちが入っている。この気持ちと気持ちのぶつかる試合。観ていて面白い試合と言うのは、選手に感情移入するような魂が揺さぶれる試合だ。Y.S.C.C.横浜フットサルクラブは必ずやその試合を多く演出してくれるだろう。
観ている人が、一人ずつその虜になり、友人を誘い、その友人もまた虜になる。その連鎖で必ずやホーム戦は満員の3,000人を果たす事になるだろう。
そのころにはFUTSALというスポーツがオリンピック種目になり、より競技としても観戦としても楽しめるスポーツになっている事を願う。
【飾らず、ひたむきに。】という姿勢こそ、我々フットサル関係者が今一度持つべき姿勢なのだと思う。
20-21シーズンがいよいよ始まる。
開幕直後の数試合はリモートマッチ(無観客試合)になってしまうが、嬉しい事にAbema TVではF1全試合放送する。
先ずは開幕戦をABEMAで観よう!!