Fリーグ19-20シーズンの王者はやはり名古屋オーシャンズだった。
Fリーグ・オーシャンカップ・そしてアジアチャンピオンの3冠を達成したFリーグ開幕以来の絶対的王者。
その絶対的王者のユニフォームは hummel だ。名古屋オーシャンズのユニフォームを【担う】という事はフットサルに【本気】になっている証拠になると思う。
hummelがそもそもフットサルに本気になりだしたのは15年前。宮城県の競技チームに所属していたhummel社員の方がフットサル担当に代わってから。
当時のhummelシューズは正直、履けるものではなかった。しかし、彼がフットサルを
担当するや否や、競技選手のポイントを抑える非常に素晴らしいシューズが誕生した。
アピカーレ = 頂点 と名付けられたシューズは、
まさしく頂点を極めた名古屋オーシャンズというチームを支えるシューズになり得たわけだ。
そのアピカーレとRODAが初の別注アイテムをリリースしたのが4年前。
初めのカラーはREDだった。
このWネームはどのようにして誕生したのか?
それはRODAスタッフのある男の強い要望から生まれた。
初代シューズマスター 鈴木である。各メーカーがこぞってフットサルシューズの開発に乗り出した15年前からフットサルシューズの販売現場の最前線戦に立ち、バイイングもこなし、自らもフットサルをプレーする。
今まで出たフットサルシューズに全て足を通しているのでは?というくらい各メーカーの展示会ではシューズをチェックし、何千人というお客様の声と足を見てきた鈴木。その実績と知識は各メーカーのシューズ開発者が新しいシューズを開発するときに、鈴木に相談しに行くぐらいまでに至っている。
何百というシューズの中から鈴木が自身で履くために選んだ靴は アピカーレ だった。
そこから物語は始まる。
初代hummel×RODA別注アピカーレEC α PGの開発秘話はこちら (hummel公式)
hummelとしては初のWネームでの販売という事で、注目を浴びた第1作目のREDは大きな反響を呼んだ。
神奈川県リーグ一部所属の選手にかなり高評価を得て、バイラールというチームでは一気に4人がWネームを履いた。
そして一番驚いたのがhummel契約選手である 清水和也選手 がわざわざ新横浜店舗まで買いに来てくれた事だ。
契約選手ならば、hummel側から渡せるだろうものをわざわざRODAまで試しに来てくれて購入してくれたのだ。
清水選手の当時のコメント
『カンガルー革を採用したアピカーレとは全く違うと想像してましたがフィット感、感触は全く変わりなくストレス無くボールを蹴れる感覚が最高でした!』
自身のインスタでもこのシューズの事を積極的に発信してくれている清水選手。
彼がW杯で履くかどうかは分からないが、履いてくれたら嬉しい限りだ。
是非清水選手のinstagramもチェックしてほしい。
清水和也選手の公式instagramはこちら
ここで改めてWネームシューズの特性を見ていこう。案内してくれるのはモチロンこの男、RODA屈指のシューズマスター、シューズ仙人ともいえる 呉井だ。
以下は呉井のコメント。
3rdモデルである意義。
hummel別注の1stモデルであるレッドをリリースする際も実はターフで作れないか?という依頼をしていました。
当時は別注自体初の試みであることなどを考慮し幻に終わっています。
今回は別注を購入されたお客様からの要望も実際に多くあり、RODAの熱い要望をhummelさんが形にしてくれたスペシャル1なモデルに仕上がりました。
今までのRODA別注の中でも大きなチャレンジのモデルです。
その1番のポイントはターフモデル。
ターフのソールも現行モデル採用されているGSソールです。
グリップ力、ソール全体の剛性、クッション性のターフモデルで必要とされる要素をバランス良く兼ね備えたスペックです。
インドア同様、しなやかで軽いフィット感をベースにバランスのとれた仕上がりです。
インドアはhummelの代名詞ともいえるパナグリップのソールを採用、ミッドソール含めグリップ、クッション、剛性、素足感のバランスが絶妙な仕上がりです。
また、赤→紺→黒と色だけ変わってるように見えますが、ベースをしっかり残しつつ、ブラッシュアップをし続けています。
今回はつま先のトゥーバンパーをオーソドックスな人工スウェードに変更。
今まではアッパー材と同じエクセーヌを使用していました。
これはこれでアッパー全体のしなやかさとマッチしていたのですが、つま先が柔らかくなりすぎるという意見もありました。
今回は保形性、耐久性を考慮し改良を加えました。
また、アッパー素材のエクセーヌもフットサルにマッチした素材です。
ハンドボールや体育館スポーツ同様にグリップ、クッション性、耐久性が必要です。
フットボールは足でボールを扱うスポーツ、タッチに拘ればこだわるほど足にフィットする柔らかさ、馴染みの良さが必要です。
アッパー材は硬すぎたらタッチしにくいのは当然です。
エクセーヌは東レが開発した人工スウェードです。
天然スウェードの構造に近づけつつ、透湿性などもアップさせた素材。フットサルにドンピシャな素材です。
店頭で接客をしてても、履いた瞬間に「あ、こんな最初から馴染む感じなんですね」って初めて履く方は驚かれます。
今回の3rdモデルでやっと、アピカーレが日本全国のフットサル好きに広められると個人的には思っています。
アピカーレはフットサルというスポーツのトップレベルでの使用を目指して作られていたのでインドアのみの展開です。
テイクダウンモデルでは販売もありますが、トップモデルでは販売していませんでした。
ターフも出来たことで普段インドアでする機会が無い方もようやく心置きなく人工芝で履くことができます。
更にフィット感について掘り下げてみようと思います。
シューズマスター鈴木の好むアピカーレの一番のポイントはずばり「踵」。踵ってどんなスポーツシューズでも非常に重要な箇所なんです。シューズは踵に合わせて履くのですが、踵に合わせて履かないと身体が安定しません。踵は身体を支えるキーポイントです。
とはいえ、硬ければいいのか?
そうでもないんです。
硬ければたしかに安定します。でも、摩擦が強くなり靴擦れの原因になりかねません。
靴擦れしたらテンションだだ下がりですよね。
そう、バランスが求められる繊細なパーツなんです。
このバランスというのは言葉では書いてますが、本当に難しいです。
モデルチェンジをしていくとどうしても踵の履き心地がガラリと変わり、全く違うシューズとなることも少なくありません。
しかし、別注のベースとなるアピカーレECから、現在のインラインで販売しているアピカーレ PROに至るまで、そのバランスを失わずに作り続けてるのは本当に素晴らしいシリーズだと思います。
また、hummelはハンドボールシューズでも他のブランドの追随を許さないくらい不動の地位を築いているブランドです。
ハンドボールシューズではグリップ、耐久性、クッション性が求めらます。
ハンドボールで培われたクオリティをしっかりフットサルにも落とし込んでいます。
その中でもhummelの代名詞ともなってる「パナグリップ」です。
グリップ力はもちろんなんですが、僕が履いていて感じるのは、足裏感がとても心地いいバランスなんです。
足裏感のイイシューズに多いのは、薄さはもちろんなのですが、足裏が真っ平なフィーリングなんです。
足裏でタッチしたときのピタッと触る感覚、切替しの時などの踏ん張る時のグリップ感は非常に心地良いです。
アピカーレで採用されているFLCソールは、その真っ平な感覚、グリップ、ミッドソールの剛性、厚みが本当に絶妙です。
さらに踵回り、インソールにはスウェード素材を採用しているので包まれているようなフィッティングを生み出します。
アピカーレはフットサルシューズの大事なポイントをしっかりおさえた一足となっています。
このWネーム3作目というのは快挙だ。
世界的な原材料の高騰などで、昔は100足から作れたものが今は数百足レベルでの単位の発注しか受け付けられない。
そこをあえて挑戦するRODAとhummel。
世の中を広く見ると【FUTSAL】というスポーツは一時の流行が終わり、第二世代と突入している。
流行が終わるという事は、市場が衰退する。という意味だ。現に多くの大手ナショナルブランド達はこぞってフットサル市場から手を引いていった。
しかし、、、
流行の後に 【本物】 が残るのだ。
今まさにフットサルをPLAYしている都道府県リーガーや日常にフットサルがありPLAYを楽しんでいる人々、Fリーグの観戦に行っている人、
そしてFリーガー達。今なお本気でモノを作っているメーカー、それを販売するお店に、蹴る場所を提供するフットサル場に指導者たち。
【今】をフットサルのために頑張っている者たちは 【REAL】だ。
【REAL】な人たちは市場規模とか売上とかじゃない。【純粋にFUTSALを楽しみたい。追求したい】者達の集まり。
そこに掛ける両者のパワーをもって生まれた今回のWネーム。
REAL PLAYER に向けた、頂点を目指すBLK。
是非足を入れてほしいと心より思う。
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