RODA鶴見
いろいろとすごく面白い話聞けましたけど。。。
あとは、オーディエンスの皆様からも何かあれば。
オーディエンスA
じゃ、すいません。一つ質問してもいいですか?
RODA鶴見
どうぞ
オーディエンスA
先ほど古居さんがおっしゃたような自分の想像を超えるとか、そういうのにすごく惹かれます。多分そういうのがあるから見ていても楽しいし、自分もやりたいと思えるんですけど、育成とかでそういう感性的なものって養えたりするものですか?
たまにストリートサッカーみたいなのあるんですが、クリニックとかやっていて、ちょっと違和感を覚えるというか、ストリートって自由なものなのにクリニックやるんだなって。教えられるんじゃなくて、感じて自分で成長していくからこそ人の想像を超えられるのではと思っているんですけど。
そういう選手を育成したいだとか、そういった理想のところはおありですか?
BRINCAR古居代表
いやどうなんすかね?
でもみんな好きですもんね。
豊島前監督
まあそうですよね。
BRINCAR古居代表
大きい切り口でサッカー始めるのも、そういった選手、もしくはプレーを観て始めると思うし、そういう風になりたいと言ってやっている訳だから、追求はしていると思います。
そういう選手を育てようというのが強すぎて、変に型にはめて固執したものになってしまうのかとも思いますが。
豊島前監督
エゴですよね。
BRINCAR古居代表
そう。自分のエゴですよね。
なるべく子供たちの発想とか、創造性とか、押し付けじゃなくやりたいと思っていますが、難しいところですね。
これは好きだけど、それは嫌い、好き嫌いが出ないようどういう風にもっていくのか。
エラシコやるけどその後ボールとられて、歩いちゃうとかは困っちゃうし。
そこのバランスが育成には大切です。
オーディエンスA
バーモント観ていて、ブリンカールさんは結構やるじゃないですか。
そういう風なプレーをやるチームが増えていくと、それを観て自分もサッカー、フットサルやりたいなと思う子たちも増えてくるんじゃないかと思います。
BRINCAR古居代表
そうですね…。
難しいですね。
結果がやはり大事なので。
僕らは本当にそれを出しつつ、結果も出さなければならないと思っていますので。
ちゃんと勝利に向かったプレーも出来て、創造性あふれるプレーも出来るという風に持っていかなければならないですね。
やっていけるチームというのは本当に少ないだろうなと思います。
ぼくらはOBが帰ってきてみんなやってくれるから、そういったプレーが見られるし、一緒にやってくれるので、そういったマインドを持ってやっていける。
それを小さい頃から見ている子と、途中で与えられた子ではちょっと違うんですよ。
やっぱり教えられるものじゃないので。
オーディエンスB
自分もお聞きしたいことがあるのですが、Fリーグの監督が2人いらっしゃるので、お二人の監督としてのフットサルに対する理想はありますか?
勝ち方もそうですし、スタイルとかでも。理想のフットサルというのがあったら聞きたいです。
奥村監督
理想…。
やっぱり選手が楽しそうにやっていなかったら観ていてもつまらないですよね。お客さんもそうだし、というのはまず前提にありますよね。絶対に。
こっちがフットサルやろうといって、型にはめられて、全然自分の持ち味出せない、つまらないフットサルと思いながらやっているのか、でも、選手たちが躍動感持ちながらすごく楽しそうに夢中になってやっているのかで全然違うと思うし、形なんていっぱいあると思うんですが、いかに選手達が楽しいと思って、成長できると思ってやるフットサルを提供できるかというところ。
さっき言ったように選手によってやるフットサルが違ってくると思うし。
自分の中でやりながら、成長しながらプレーできるというか。
そういったところですね。
オーディエンスB
なるほど、では奥村監督の考え方として、
例えば一発カウンター、ランandガンでやりあうのが俺のフットサルだって監督がいたとして、敬人さんが自分に与えられた食材をいかに最高な状態で出すかといったようなイメージですか?
奥村監督
そう。そっちですね。
オーディエンスB
自分はこれをやりたいというのではなくて。
奥村監督
昔はそうだったのですが。
でもそうじゃないなって思って。
選手達が窮屈そうにやっていたりとか。
オーディエンスB
それは最初に監督やった時に?
奥村監督
最初もそうでしたし、その後も結構そうだったんですけど。
変わったのはこの2、3年くらいですかね。
その選手たちがどれだけ躍動できるかというところに焦点を合わせるようになりましたね。
やっぱり速い選手がそんなにいない中でカウンターというのは難しいので、いる中でどれがベストなのかって考えるようになったというか。人間性も含めて。
オーディエンスB
もう一つお聞きしたいのが、
監督とコーチとの関係性色々あると思うんですけど、敬人さんはどうのような割合、比率で、どういうバランスでやっているんですか?
奥村監督
正直、僕は任せています。
もちろんこういったフットサルをやっていこうと話し合った中でですが。
練習とかはコーチに全部任せています。
トレーナーとかもそうですし。
やっぱり、みんなが成長できる。スタッフも。
そういう環境を作っていきたいなって思っていて、自分が勝って、自分だけがとかではなく、全員でやりがいを持って取り組んで、成長して、みんなで上がっていければいいなという考え方なので。
まあ、自分が楽できればそれはそれでいいですし(笑)
一同(笑)
BRINCAR古居代表
いやー奥村さん懐が深い(笑)
俺だったらダメだ(笑)
一同(笑)
奥村監督
役割分担はしっかりやって、任せたところはやらない。
昔は全部自分でやりたがりましたね。
ここ最近です。変わってきましたね。おじさんになったんですかね(笑)
みんなで成長したいといったところが年々強くなっていて、
オーディエンスB
選手とかから言われたとかあるんですか?きっかけとか。
奥村監督
それは無いですね。
RODA鶴見
その仕事に取り組むスタンスの中で、どうしても譲れない部分とかは出てきますか?
奥村監督
任せているなかでは無いですね。
RODA鶴見
試合の交代のタイミングとかも?
奥村監督
あ、それは全部自分がやっています。
そういうところはやっていて、役割分担をはっきりさせて、任せたところは一切口出ししない。
オーディエンスB
いや、すごい。
奥村監督
みんなで成長したいっていうのが年々強くなっていて。
RODA鶴見
今のコーチとは何年くらいやっているんですか?
奥村監督
いや、まだ3か月です。
RODA鶴見
え、
奥村監督
でも3週間うちに居候していたんです。
毎日話していました。とにかく毎日フットサルの話をして。あーじゃない、こーじゃないって。ロンドリーナはどんなクラブからこうなってきたっていう話をして、コーチもそれを受け入れて。
そこのマネジメントはしっかりやらないと駄目だと思います。
自分の一番の仕事だと。
豊島前監督
今、それでうまく行っていますもんね。
バランス取れて。
奥村監督
それこそ苦労しました。
一つ一つ話しながら、そういった風になっていきました。
オーディエンスB
豊島さんにとっての理想のフットサルってありますか?
豊島前監督
自分というのがあって、そこにチームがあるから。
トップカテゴリーを本気でやり始めて3年目でそこのバランスがまだとれていないから結果がまだついてこないというところです。
さっきの敬人さんのお話ではないですが、そこから学んだ部分があるという事はすごくリンクしていて、そこと今格闘していて。
自分のエゴが強すぎてしまうと、今いるパイ、食材に合わないと結果としてそれが一つの結果になっているから、おれがやろうとしていた部分というのは、現時点では成功ではなかった。間違いではないかもしれないけども成功ではなかったかなと。
そこに対してどういう変化を今後付けていくのか、まだ全日本残っているので。(※新型コロナウィルスの影響で大会は中止)
リーグも振るわずにいたからこそ、最後どういうかたちで今いるパイを活かして、この間みたいに躍動感あるゲームを作れていけるか。
そこに勝ち負けがあるから、自分のやりたいことを先行し過ぎると、果たしてそれが今いる選手たちに当てはまっているのかなっていう、今現状なところなので。
そこも実験的な部分もあるのだけれど、それを次のところに向けてどうやって調整していくのか、今、コーチと話してやっているところです。
ほんとにベテランが多いチームだからこそ、窮屈そうにやっちゃうとチームの雰囲気も一気に悪くなってしまうので。
同世代が多いなかで、自分との関係性で上手くチームが回ってないなというのはあるので、そこをどうやって躍動させていくのかっていうのが今後の課題なのかなと思っています。
チームは生き物だから、常に動いていかないといけなくて、停滞する時間が少し続いてしまったのかな。
どうやって食材を上手く躍動させていけるのか。
そこに自分のエゴがあり過ぎるとやっぱり良くないという結果。
その選択がチームにあっているのか、あっていないのか。
それが上手く回っていればそれでよかったんだろうけど、その部分でトップカテゴリーは結果でしかないので、育成とは違う側面で見なければならないです。
そういった意味では良い経験させてもらったかなと思っています。
オーディエンスB
勝てる勝てない別にして、おれはこの形が好きだから、この形が理想だからといったところはありますか?
豊島前監督
自分は基本的にバチバチでいきたいタイプだから(笑)
それが今チームにあっていないというところはあるんだけど。
基本的には喧嘩するぐらいのイメージで常に臨んではほしいけど。
それが今の十代のやつらにそれを伝えても当てはまらないから、そこではないかな。
でも自分でもっているのはやっぱり喧嘩して殴って勝つぐらいのイメージではいますね(笑)
現役のころもそうだったし。殴られて倒れていたらそこで終わっちゃうし。殴りに行くぐらいのイメージでやってはいたから。
奥村監督
まあ、メンバー大変ですよね。
本当に。
豊島前監督
それこそさっきの話じゃないけど、厳格なルール決めがより必要。ここはOKだけどここは駄目みたいな。
線をこっちがスパッと引いてあげないと上手く回って行かないと。
RODA鶴見
有難うござます。
育成というところから少し外れたので、お話し戻しますが、真剣勝負の場があまりにも少ないじゃないですか。
フットサルの公式戦みたいの無いですもんね。
愛知県とかあるんですか?
エイトとかテンとか。
BRINCAR古居代表
無いっす。
無いのと、集まらないです。
やっているところがないです。
RODA鶴見
それは単純に土日はサッカーチームが入っているからってことですか?それとも、、、
BRINCAR古居代表
いやー、フットサルやったことがないってとこが多いと思います。
うちのスクール生ばっか出てくるから意味ないぞって話になっちゃうんですけど。
RODA鶴見
ベルマーレさんはそういった自主の大会みたいのはあるんですか?
奥村監督
リーガロンドリーナみたいなやつはやっていますが。
7歳からやっていますね。
RODA鶴見
へー、そうなんですね。
例えばこの話がきっかけになってそういうのもあるんだってなった時に、真剣勝負の場とか、我々もそういうところを作り出していく使命感というか、やらなくてはならないなと思っているところですので。
そういう真剣勝負の場が増えるような活動も協力してできればと思っています。
今後もフットサルの魅力、5人制、狭いところでのプレーといったようなところを発信しつつも、イベントなどご協力していければなと思っております。
BRINCAR古居代表
大会やってくれたらなって思っています。
大会出れば結局みんな真剣になるので。
日程が一番難しいですけどね。
RODA鶴見
そしたらやりますよ。
やりましょう。
BRINCAR古居代表
バシッと日程決めちゃえばやるしかない (笑)
一同(笑)
RODA鶴見
そうですね!やるしかないっすね。
それでは、
遅くまで長い時間、
今日は本当にありがとうございました!!
『それまでにどれだけ成功、失敗させてあげられるかという事がすごい重要なのかな。常に勝っているチームでずっと勝っていても、良い事かもしれないけれど、もしかしたらそれが(将来的には)良くない事かもしれないですし。』
『まず0から1に、生み出せるかどうか。それが出来ればあとは自分から進んでいけるので。基本的にはそこをどう理解して応援してあげるかというところ。』
『いつも好きでボールを蹴っていたなと。結局、本質として繋がってくるのはそこしかないんですよ。』
『成功する実感を積み重ねていくことで成長し、それによって今があるのかなと。』
FOOTBALLの最前線に今なお、立ち続けている彼らの突き刺さる言葉たち。
子供の成長、育成を 今 の時点で見ずに将来を見据えて、本当の意味で【応援】するという事。
手を貸すのではなく、見守る、自分で考え行動させる。危険から前もって回避させるのではなく、一度体験させてみる。。。
そして、【好きであり続ける事】【肯定してあげる事】 の重要性。
一言ではまとめられないほど、心の、愛のこもった言葉がそこにはあった。
3章からなった REAL FUTEBOL GUIDANCE も遂に完結。
これを是非皆様の日常にも落とし込み活かして欲しいと心より願う。
子を持つすべての皆様へ。